会員の皆様には、日頃より秋田県看護協会の事業運営にご理解、ご協力を賜りありがとうございます。
　3年以上に及ぶ新型コロナウィルス感染症への対応の中、それぞれのお立場で地域医療を支えてくださり、心より敬意と感謝を申し上げます。。

　さて、去る6月21日に令和5年度秋田県看護協会通常総会が開催され議決事項全てを承認いただくことができました。
　長期間のコロナ禍は、医療体制の課題を顕在化しました。しかし一方では、デジタル化の急速な進展でオンライン会議や研修会、学会などは一般化し利便性を実感しています。それに伴う組織や個人におけるITスキルの向上等々良いこともあります。医療体制の課題が顕在化したことを前向きにとらえ、今まで以上に秋田県や関連団体、皆様と連携し、医療・看護の体制を盤石なものとするために役割を果たして参ります。
　昨年末には、感染症法をはじめとした関連法が改正され、感染症発生時の派遣・養成・登録の仕組みが法制化されました。日本看護協会では、2024年4月までに新たな災害支援ナースの仕組みへの移行を目指しています。また昨年は、看護職の処遇改善の取り組みが行われました。しかし、法律や制度が改正されただけでは何も変わりません。ここからは、私たち看護職がそれぞれの現場で整えるべきことを検討し、運用の仕組みを作り上げていく必要があります。機会を逃すことなく、キャリアに見合った処遇改善を実現して参りましょう。また、新たな災害支援ナースの仕組みへのスムーズな移行と登録者の増員にご協力頂ければ幸いです。

　今年度、秋田県看護協会では、日本看護協会と連携して4つの重点事項に取り組んで参ります。
　日本看護協会の重点政策・重点事業は、3年のスパンを持って行うという方針で2023年度は2年目となります。したがって、項目は昨年度と同様としておりますが、具体的な事業内容では、看護職のみならず介護・福祉職のための研修会や准看護師資質向上と進学支援、訪問看護支援センター設置準備のための調査等新たな事業にも取り組みます。どうぞ、遠慮なく現場の声をお届けいただければ幸いです。

　会員の皆様には、なお一層のご理解、ご支援、ご協力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

令和5年7月
白川秀子