
会員の皆様には、日頃より秋田県看護協会の事業運営にご理解、ご協力を賜りありがとうございます。
去る6月18日に令和7年度秋田県看護協会通常総会が開催され議決事項全てを承認いただくことができました。
日本看護協会は2015年に「看護の将来ビジョン」を公表しました。ビジョン公表からの10年間を振り返るとコロナ禍で「Nursing now」キャンペーンの延期や自粛、東京オリンピックの延期と無観客での開催、大雪、豪雨、地震、台風、山林火災等々、多くの災害が発生しました。これは、日本国内に限った事ではなく、ロシアのウクライナ軍事侵攻をはじめとする戦争の長期化等、世界中が脅威の中にいることを実感します。激動の10年間と言っても過言ではないと考えます。
2025年を迎え日本看護協会では、「看護の将来ビジョン2040」を公表しました。2040年に向けて急速に変化する社会の姿、医療・看護の姿に対応したあるべき看護の実現を目指し、看護の果たすべき役割と方向性を示したものです。ビジョンをよりどころとして、看護職が一つになり、同じ方向を向いて進んで参りましょう。 今年度は、第8次秋田県保健福祉計画が策定されて2年目となります。2次医療圏が8圏域から3圏域に広域化され、地域医療における看護職の役割は益々重要となります。特定行為研修修了者の育成、活躍できる環境の整備等々、現場と連携して課題解決に取り組んで参ります。
災害支援ナースの仕組みが法整備され1年が経ちました。災害が多発している昨今、新たな災害支援ナースの養成と共に、実効性のある仕組みの構築が急務です。秋田県や医療関係団体等と連携し、進めて参ります。
研修管理システムmanaable(マナブル)の導入は、現場からも業務負担が軽減したとの評価を頂いております。今後は、さらなる業務の効率化を考え、研修以外でもmanaable(マナブル)利用の拡大を進めて参ります。まだ登録していない方への登録推進にご協力頂ければ幸いです。
今年度、秋田県看護協会では、日本看護協会と連携して四つの重点事項に取り組んで参ります。
会員の皆様にはなお一層のご理解、ご支援、ご協力賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
2025年7月
公益社団法人 秋田県看護協会
会長 白川 秀子